こんにちは。
今日はHSPについて、私の経験を交えて少し掘り下げたいと思います。
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)略してHSP、またの名を繊細さん。
wikipediaには、環境感受性・感覚感受性が極めて高い人たちだと記録されています。
人一倍繊細に生まれつき、ポジティブなこともネガティブなことも敏感に感じとります。
自分の外側で起きている様々なことを、感性を通して自分事のように受けとったり、内側で起きている感情や違和感にも敏感です。
HSPの感度には低・中・高の分類があり(診断によっては弱・中・強)個人差がある中、私はHSP高・強でした。
誰かの痛みや悲しみに対して共感性が非常に高く、同期に近い形で受けとるので、例えばニュースなどはやみくもに見ることはできません。
事実や現実を知ることも大切ですが、私の場合、この記事やニュースはこれ以上触れない方がいいという場合にはセンサーが働きます。
これを無視すると大抵は後悔します。
情報過多の現代、自分にとって苦しい影響を与えうるものは自分でコントロールして距離を置くことが大切です。
悲しいニュースや心ない言葉が溢れる中で、外側からの刺激をガードし、自分で自分を守っていくことがどんどん必要な世の中になっています。
それは人間関係や環境とのつき合い方にも言えることです。
もちろんネガティブなことだけでなく、誰かの喜びや嬉しさや面白さもとても幸せに感じますし、五感を通して感じること、心で感じるものにいちいち感動するのも繊細さんの特徴です。
感動したことを誰かに話すと、驚かれることが多いです。
こんなことで?というようなニュアンスの反応が多いのですが、その”こんなこと”が、私にとってはとてつもない感動だったり。
共感し合えるとこれまた何倍もの喜びがあります。
痛みも喜びも半自動的に受けとるHSP。
自分の気質を理解していると、元気でいるためにどうすればいいかが分かってきます。
一つ一つ、自分で選んでいくことができます。
どうしたいのか、どうすれば安心するのか、心地がいいのか自分の本音を聞いていくと、しっくりする方を選んでいけるようになります。
合わないと心がざわざわしていて、合うと心が落ち着いています。
繊細な感性は、愛すべき気質です。
もちろんその気質ゆえにたくさん傷つき、疲れてきたのもまた事実。
でもそんな自分の理由が分かったのであれば、いかようにも生き方を工夫できます。
自分を変える必要はない。
生活の中で、できることを考えていく。
私のままで、私を生きる。
自分を大切にしたまま、自分を生きる。
気質は長所です。長所になります。
まずはHSPの自分にOKを出すことから。
やっかいに思えばやっかいな存在になり、愛おしく思えば愛おしい存在になります。
自分が見ているすべての現実は、自分がつくり出している世界だからです。
どうとらえるかで、人生が変わります。
克服なんてしなくていい。(というかできない。)
生まれ持った気質に、自分の存在そのものに大きく O K しましょう。
以前綴りましたが、私は自分がHSPと知る前、自分のことが分からなくなっていました。
挫折が続き、自分がどこに向かってるのかどうしたいのかが分からなくなりました。
自分で自分が分からない時、信じてあげられない時って、本当に辛いです。
HSPと知った時、これまでのこと自分のことが理解できて、認めてあげられたこと。
それは本当に救いでした。
自分が自分を知ること、認めてあげること、受けとること。
自分を変える必要はないけれど、もしこのことが出来ていない状態ならできるように努めることは大切です。
例えば。
HSPは周りのあれこれに敏感で疲れやすいので、一人でゆっくりと心身を休める時間をつくること。
おすすめというよりは必須です。笑
私は20代の頃仲間たちとシェアハウスに住んでいた時期があり、一人の時間が持てなくて急速に疲れていきました。
一人の時間って大切だと、自分にはその時間が人より多く必要なんだと思いました。
高度・強度は違えど、今は5人に1人がHSPであると研究で出ているようです。
昔に比べるとHSPのことは世の中に知られてきていますが、まだまだ理解できない、知らないという人も多いです。
HSP気質を何かの言い訳にしたくないと言っている人がいるのも、言い訳と捉えられる傾向が少なからずあるからだと思います。
そしてもしかしたら、自分自身が‟繊細な自分”のことを受けとめられていないのかもしれません。
HSPに関わらず、こういう人たちがいるんだという知識や理解が広がり、互いに生きやすい世の中になればいいなと思います。
そしてまずは、自分自身の存在をまるごと受けとめて、自分が自分の良き理解者となりますように。
今日も読んでくれてありがとうございました。