会社を辞めました。雇われ仕事を辞めました。

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こんにちは。

限られた記憶の中でしたが、前回・前々回の記事で過去を大まかに振り返りました。

学生時代までは悩みや葛藤の元ともなっていた自身の気質は(今思えば)、社会に出てからはダイレクトに生活に影響していきました。

長い長い森の中、霧の中を歩んできましたが、今回はとうとう、いよいよ!そんな道のりの出口の光が見えます。早速記録に残したいと思います。

 

ざっくり四捨五入すると社会に出て二十年の月日が経ち、いいお年頃にもなってきた私ですが、仕事目線で見ると、積み上げてきたものがないようにも思える状態でした。

本軸となっていたものも失い、転職を繰り返し、頑張ってきたことをリセットする。そしてまた立ち上がって、ゼロからスタートする。

その繰り返しの日々は、何か楽しいことがあっても心の深くは悶々とし、目に見えない不安やしんどさ(呼吸がしずらい感じ)が常に私を覆っていました。

職種を変えずに転職したこともありますが、大体はその職種や業界を続けられないほど燃え尽きるので、同じ業界に再び!という考えにはほとんどなりませんでした。

正直もう二度と関わりたくない、今でも見かけるたびに心のザワザワが止まらないという、完全にトラウマ化してしまった職種もあります。

それでももちろん続けている人はたくさんいるわけで、またHSPだから転職を繰り返すわけではないことも綴ってきました。

 

今振り返れば、本当に頑張ったなと思っています。

不器用でまっしっぐらでズタボロでも、前に進もうという気持ちはなくならなかったからです。

それが吉と出たか凶と出たかということはともかく、過去の私を誉めてあげたい気持ちしか今はありません。

 

私はいわゆる天職を探していたので、仕事を選ぶ際はいつも自分の興味関心、やりたいことを頼りに見つけていきました。まだHSPを知らなかった頃です。そしてそれを結果としてどんどん経験していきました。

ありがたいことに、一歩踏み出せば叶わないことはありませんでした。挫折を繰り返したことに変わりはありませんが、違う視点から見れば、次々にやりたいことを叶えることができました。

 

ちょうど最後の会社となったN社を退社した時のこと。

私は昔から自分ノートを書いていて、やりたいことだったり、興味関心の向くものだったり、目標だったりをあれやこれやと綴っていました。

転職の際は特に、自分と向き合うそのノートが羅針盤となりました。やってみたいことも絶えることはなく、踏み出す力もあったのですが…、この時はノートに向かった時、

尽 き た

と思ったんです。

もう尽きた、すべてやった、もう何もない

これは私にとって初めての状態でした。やりたいことがなくなったというよりは、エネルギーがなくなった…という感じでした。空っぽでした。次なる何かが、何も浮かばないんです。

そしてこれまでアルバイト、契約社員、派遣社員、正社員と様々な雇用形態で勤めてきた私ですが、ここにきて初めて頭に浮かんだこと。
それが

 

雇われ仕事を辞めよう。

 

でした。
手仕事+アルバイトという組み合わせはこれまでにありましたが、雇われ仕事をやめようと思ったのはこの時が初めてでした。

 

そのすんばらしい考え(私にとって)、なぜ今まで持てなかったのだろう…と、遅いぜ、遅すぎるぜ…と正直今でも思うのですが、ようやくその選択肢に気づき、選ぶことができました。

会社に勤めるの当たり前という概念からの脱出です。

 

フリーの人は実際たくさんいますし、若い時期からそのように仕事してる人はいますが、私には微塵も頭にない、考えたこともない発想でした。

固定概念おそろしや。

ここでめでたく、長い道のりの出口の光が見えたわけですが、まだ出口には出ていません。光です。

そしてその光は、出口が近いことを教えてくれているのではなくて、今までトンネルの中にいたのかもしれないということに気づかされる光でした。

けれど、長き雇われ仕事への終止符を打つことができたのは、一つの大きなゴール。

本当にご苦労様でした。
ここに表彰いたします。

 

次回はここから表現者(画家)になっていった過程を振り返ります。

順番が気になった方もいるかもしれませんが、私はいつもその先を決める前に辞めます。動きます。進みます。これはいかなる時もそうでした。

退職を決める時には既に限界の峠を越しているので、それほど自分の中で緊急性があり、SOSであり、爆走・爆発型なのかもしれません。思い立ったら・・・という。

今回も例に漏れず、画家を目指すために雇われ仕事とお別れしたわけではありません。この先はまっさらな、超未定無計画状態でこの決断をしました。

これまで驚かせた方、ご心配をかけた方、ご迷惑をおかけした方、失望した方、おります。円満退職とは言えないような時もありました。申し訳なかったという思いもありますし、それでも気長にずっと応援してくれている人たちのためにも、自身のためにも、これからも歩みを続けていきます。

今日も読んでくれてありがとうございました。