こんにちは。
前回の投稿では、幼少期から思春期までを振り返ってみました。
少ない記憶の中でも、人知れず思春期ならでは、繊細さんならではの葛藤があったことを実感しました。
今回は社会に出てからの記憶を辿りたいと思います。
私はHSPの特性をポジティブにとらえて今を過ごしていますが、過去の話なので、ちょっとダークかも?しれません。
20代の多くはボランティアのコミュニティで本格的に活動していたため、仕事は正社員ではなく派遣やアルバイトを選んで働いていました。
特別大きな夢はなく、未来のことを考えて生きていたというよりは、その時その時を精一杯生きているという感じでした。
前の投稿で少し触れましたが、私はたくさん転職をしています。
きっと一般的な‟たくさん”を超えていて、正確には数えられていませんが思い出せる範囲で2桁です。
派遣という定められた雇用期間、続く引っ越し、そして何より繊細さんプラスαの私の特性により、きっとこのようになりました。
本軸はコミュニティ活動だったので、少なくとも20代ではそれほど悩ましい問題ではありませんでした。
けれどそのメイン活動も、無理が重なり続けて心身をこわし、休息時間を経て離れることとなりました。
(そのあたりについてはまた別のタイミングで記録に残すかもしれません。)
社会に出て行きづまったこと、苦悩したことの要因のほとんどは、人間関係・対人関係です。
もしかしたら同じ状況でも平気な人、スルー出来る人もいるのかもしれません。
しかしHSPの私は、様々なことに繊細で敏感です。
それが自分への攻撃だったり(と感じたり)、影響を受けやすい環境下にいると、一つ一つをダイレクトに受けて溜め込んでいきます。
そして消化できないまま無理を続けた結果、心身に限界がくる。これを幾度も繰り返しました。
リアルに体を故障して働けなくなったり、仕事内容に甲斐を感じられずに離職したケースもありますが、心身共に不調になることがほとんどでした。
いつも自分と向き合って真剣に仕事を決め、始める時はとても張りきって、心わくわくしながら気合も十分です。
しかし現実で起こること一つ一つに敏感に反応していくことでどんどん疲れていき、離職時の私はいつも果てていました。
そして復活して再起する。これが十数年続きました。
どうしてでしょうか。どうしてこんなにも長い間、同じ繰り返しをしていたのか。
ある時、私の中で答えが明確になりました。それは
HSPを知らなかったから。
つまり、自身の特性を知らなかったことがうまく行かなかった大きな要因でした。
当時からうまく行かないことについて悩んでいましたが、すべての道のりは天職に出会うためだと思っていたし、やりたいこと・興味関心を頼りに仕事を選ぶということに疑いがありませんでした。(そういった本も読んだりしていました)
好奇心・向上心・チャレンジ精神・探究心などが旺盛であることも、私の大きな特性です。けれどその特性を理解していたからこそ、他の面で原因を探っていくことができませんでした。
何度も挫折するので、履歴書にもどんどんと経歴が増えていきます。
面接では退職理由を毎回聞かれ、神妙な雰囲気になります。それでも信じて雇ってくれても、また倒れてしまいます。
理想と現実のギョップ、期待に応えられない悲しさ、うまくいかないもどかしさ、月日が流れて落ち着くことができない…
具体的な人生の夢や目標をもっていなかったので大きな危機感はなかったのですが、ずっと深い森の中にいて何とも言えない悶々とした日々を送っていました。
何でしょう、呼吸がずっとしずらいような、しあわせをずっと追いかけているけれど辿り着けないような、そんな苦しさでした。
ありがたいことに30代になっても転職自体は難しくなかったのですが、とにかくものすごいエネルギーを消耗し続けていました。
周りにいる人たちは、いい意味で何も言いませんでした。
やる気に満ちた私→退職→就職。この流れで毎回振り回していたと思うのですが、気長に見守ってくれていました。応援してくれていました。挑戦し続けてすごいと言ってくれました。本心では心配していたと思うのですが。。
周りにはもがきや悲しみ、悩みを見せない明るいタイプなので、周りも私の特性には気づけなかったと思います。
何より自分自身が分からなかった、疑問を深刻に追求できなかった、立ち止まれなかった、ある意味まっしぐらだったんですね。
違和感だったり、気になったことをとことん調べることって大切です。こんなにも続いた挫折でしたが、他の聞いたこともない特性が影響しているなんて思ってもみませんでした。
何でも情報を鵜呑みにはしない人間ですが、確かな情報に出会うことって本当に大切です。
今日はちょっと重めな感じになりました。。
仕事の面で言えば苦悩の時期でしたが、その中でもちろん楽しかったこと、幸せなこと、素晴らしい出会い、数えきれません。
次回はいよいよ…?この長い長い彷徨いサイクルに終止符を打ちます。
雇われ仕事にお別れをします。
長くなりましたが、読んでくれてありがとうございました。